2024年 8月 29日 木曜日
法律と常識と道徳
先日、弁護士の先生と食事をしたときに、法律とマナーについてお話を伺った。
社会的なニュースにおいても、例えば、「金を集める力と裏金問題」、「言論の自由と選挙妨害問題」、「働くことと外国人労働者受入問題」、私ら税理士の業界でいうと「節税と脱税の問題」など。目的を達成するために、いろいろな手段があるのかもしれないが、何をやってもよい訳ではない。
では、どこまでが許容範囲なのか?と問われると判断できない人がいるよう。ホントに判断できませんかね、法に触れなければOK、他人に迷惑をかけなければOKだけで行動してしまうのは、さすがに浅はかですよね。常識的に考えれば分かるでしょ、それは道徳に反するでしょ、とか分かりますよね。
そこで、法律・道徳・常識について考えてみた。
調べると、「常識」とは、一般の社会人として、もしくはある分野の世界において、人々の間に広く承認されている事象で、知っていて当たり前のこと、もしくは持つべき一般的な知識のことを指す。一方、「道徳」とは自発的に正しいことを判断するために必要な教えや、良いことと悪いことの区別のことを指す。どちらも、一般社会で生きていくために不可欠な観念である。とある。
法律と道徳は一定のルールという点では同じで、価値観も法律と道徳で同じようなものが多い。例えば他人を傷つけることは法律的にもダメだし、道徳的にもダメ。一方、他人を思いやるのは道徳的には善いことと言われますが、思いやりを法律で強制することはできない。そして常識ってなると解釈が難しい。よく言う、「普通はこうでしょ。」の普通って何?と一緒で、常識ってその国の文化や時代、世代、もっと言えば一人一人違うかもしれない。でも人間一人では生きていけないので、常識とはやはりこの時代を生きているみんなの生活上の約束ごとみたいなものだろう。従って、道徳観に裏打ちされた常識を持ち合わせることが大切なのだろう。
やはり、いつの時代も道徳教育はとてもとても大切だ。私自身も身勝手に振る舞ってしまっているときもあるだろう。謙虚に徳を磨く人間になれたらいいなと思う。
投稿者 税理士法人久屋南税務会計事務所